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暗号用乱数 生成スピード毎秒1億個 アナログ変換器最下位ビット活用 新潟大が高速化実現
【新潟】新潟大学工学部の斉藤義明教授は、暗号用乱数の生成スピードを従来の400倍に当たる毎秒1億個に高めた暗号用乱数生成法を開発した。これにより暗号が読まれて情報が漏れる危険性が少なくなり、個人情報の取り扱いに敏感な金融機関、医療機関、防衛関係などから注目されそうだ。
暗号用乱数の生成方法には「算術乱数法」と「物理乱数法」がある。算術乱数法は高速性はあるものの十分なセキュリティー能力がないのに対し、物理乱数法はセキュリティー能力はあるが高速化が難しい。
これに対し斉藤教授は、アナログ変換器の最上位ではなく、最下位のビットを使うというまったく逆の発送を取り入れ、生成の高速化を実現した。生成スピードは1秒間に1億個もあり、これまでの400倍。斉藤教授は「これだけのスピードが出るのは世界で初めてではないか」と説明している。
また米標準研究所が定めた厳しい乱数評価テストをクリアし、生成装置も簡便であるため普及がしやすいという。暗号の生成スピードの高速化が実現したことにより、暗号が他人に解読される危険が少なくなり、個人情報の漏えい防止に貢献できる。
パソコン内での暗号化を始め、カード型やスティック型の暗号化装置、ネットワークでの暗号使用法などさまざまな応用分野が考えられるという。
すでに特許を出願しており、電子情報通信学会でも発表。新潟ティーエルオー(新潟市、025・221・5140)を窓口に特許を販売している。
[日刊工業新聞 2005.6.30 より]

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